内海 繁

明治42・3・29〜昭和61・5・1(1909〜1986)


 歌人・文芸評論家。

龍野生まれ。信之、露子の次男。

六高時代に詩歌誌「窓」を発行。京都帝大法学部に進み京大社会科学研究会に参加。

卒業後、暗い時代のなか、文学に熱中、「短歌評論」などに南龍夫の名で短歌・評論などを発表。

終戦後、阿部知二を会長に姫路文化連盟を結成。「女性文化講座」「社会科学研究会」の開講など、焦土の中全国に先がけていち早く立ち上がり、以降様々な社会運動のリーダーとして活躍する。

いっぽう時代の要請のなかで多くの評論を書き「姫路文学人会議」の結成と共に文学(短歌)に回帰。編著書に『内海信之 人と作品』、文芸評論集『播州平野にて』『短歌短言』、歌集『三十年』『モスクワ・北京』『北を指す針』、遺歌集『続 北を指す針』がある。

                         記 中野信吉

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