三田 忠

大正2年 揖保郡神岡村澤田523番地(現・たつの市にて生

昭和9年 姫路少年刑務所に就職

昭和27年 同上を辞職

刑務所及び鑑別所等の受刑終了者の更正を目的として、兵庫県姫路市飾磨区英賀甲790番地に互更会三田印刷所を創業

昭和29年 家事調停委員に任命される

昭和36年 サンダ印刷株式会社設立、代表取締役就任

昭和49年 民事調停委員に任命される

昭和57年 姫路地方文化団体連合協議会より感謝状

昭和58年 藍綬褒章受章

平成 2年 死去

その他の業績
龍野中学(高校・女学校)の同窓会紙として郷土新聞を発行。昭和28年〜63年まで通刊1034号。

文芸誌「駟路」を発行。門多幸一氏より引継ぎ通刊225号まで発刊。その後、三田純生が256号より引継ぎ通刊264号。

 近頃、ふとしたことから亡き父が自費出版した「編者妄言」(昭和53年発行)を読み返しました。読了の後、あのころを思い起こせば、ヒロポン中毒、強姦、窃盗などの罪で少年刑務所や鑑別所に送られ、受刑終了した若者達と、工場兼自宅で、私たち家族が寝食を共にするという生活が十年ほど続きました。今となっては資料も紛失し記憶もおぼろげでありますが、更生施設運営の一環として「罪と罰」シリーズなるものを掲載し発行したのが「郷土新聞」の始まりでした。

昭和29年には第三種郵便物の認可を取得し、旧制中学(高女・高校)の同窓会誌としての機能を持たせるべく「竜野特集」を組み、その後、同窓生の方々の賛同を糧に、入院中も含め、最後まで殆ど父、三田忠一人で発行を続けたのです。

「編者妄言」はこの郷土新聞竜野特集号に編集後記の
かたちで掲載されたコラムであります。

記 三田純生